右肩が死んでる。そう死んでるんだ

「晴翔がハーフバースデーだから写真を撮りたい」

嫁が急にそう言い出した

僕は全く知らなかったのだが、世の中には生後半年で写真を撮りに行くという文化がいつの間にか出来てるらしい

そして、先日息子が生後半年になったのでスタジオアリスに写真を撮りに行った

余談だがその2週間前に嫁と子供はコロナで入院していた

「生後半年からめちゃくちゃ風邪引くよ」

お客様からこう教えてもらってて、そろそろ引き始める時期かなぁと思ってたが

まさか一度も風邪をひいたことがない息子が初めての風邪がコロナだった

幸い大事には至らなかったが、初っ端から試練すげぇなこいつって思った

そしてそんな中写真を撮りに行ったのだが、正直コロナでやっと回復したばかりだったので嫁も僕も割と疲労困憊していた

だがここは晴翔のために、疲労など感じてはならないと割と頑張って現地に向かった

ただ着いた瞬間に、色んな衣装が飾ってあって疲労など感じないほど僕達はワクワクしてしまった

衣装を決めるのも凄く楽しかった

嫁が一着、僕が一着、そして正装用のスーツ姿と3着選んで撮った

写真を撮るお姉さんの動きが凄い。

左手にはシャッターボタン、右手にはアンパンマン

晴翔が一瞬笑った隙をついてシャッターボタンを押すそのスピードが凄かった

やはりプロだ

心なしか凄い年期の入ったアンパンマンに貫禄すら覚えた

とてもリズミカルな動きだった

それが終わった後はジャスコでハーフバースデー用のアイスケーキを31で買った

晴翔はまだ食べれないから僕たちが目の前で見せびらかすように食べた

晴翔は悔しそうな顔でミルクを飲んでた

これが大人というものだ

僕たちもその昔、子供の頃

「大人のふりかけ」という商品のcmに同じような描写があって大人ってずるいなぁと思いながらのりたまを食ってたが

あれと同じだ。全く同じ顔してた。

そして結婚して15年間全く子供が居ない生活だったから、正直今の生活が違いすぎて日々驚く事の毎日だ。

産まれて来ただけでこんな有難い事は無いんだぞって本気で思った。

ずっと抱っこしてて37歳の身体にはなかなか負担があるが、右肩が死んだくらいなんて事ない

だってただ右肩が死んだだけだもん

楽勝楽勝